ローコストアパートはナゼ安くできるの?そのカラクリを説明します
アパート投資をはじめる場合、
コストを抑えたい人が多いかとも思います。
ローコストだと、初期投資を抑えられるだけでなく、
利回りアップも狙えるからです。
ところで、アパートのコストを抑えると、
「粗悪なアパートを掴まされるのでは?」といった疑問も出て来ます。
そこで、ここではローコストアパートが安くなるカラクリについて取り上げます。
1)ローコストアパートとは?
最初に、ローコストアパートの特徴についてです。
(1)建築コストが安い
まず挙げられるのが、建築コストの安さですね。
大手ハウスメーカーのアパートの場合だと、
坪単価が60万円から80万円とも言われます。
しかし、ローコストアパートの場合、
坪単価が40万円から50万円とも言われ、約3割も価格が下がります。
なお、大手ハウスメーカーの多くは、アパートの構造に鉄骨造も採用していますが、
ローコストアパートの場合は、多くが木造になります。
(2)安くても十分な品質を持っている
ローコストアパート…と言っても、品質的なレベルは十分です。
木造とは言っても、様々なテクノロジーが取り入れていますので、
耐震性をはじめとする様々な性能で十分なスペックを持っています。
なおローコストであっても、建築物は品確法により、
建築会社が最低10年の瑕疵担保責任を負います。
2)ローコストになるカラクリ
それでは、どの様なカラクリがローコストアパートにはあるのでしょうか?
(1)部材の規格化
まず挙げられるのが、部材の規格化です。
アパートの仕様が規格化されていない場合、構成する部材がそれぞれ違いますが、
規格化が進んでいると部材の種類を減らすことも出来るようになり、コストダウンができます。
ただし、規格化を進めると、出来上がる部屋が似て来るため、
アパート自体のオリジナリティが減ってしまうデメリットもあります。
(2)資材の大量発注
一般に、工業製品は大量に発注すると、仕入れの価格が下がります。
と言うのも、設備メーカーにも量産効果が出ますので、それだけ価格が安くなるのです。
なお、設備を大量に発注することとは、
設備メーカーで規格化している物を手配することになります。
一方で、オリジナリティが無くなってしまうデメリットが、
ここにも出て来てしまいます。
(3)中間業者のカット
多くのハウスメーカーでは、建築物を建てるまでに、様々な業者を介しています。
設計や施工、あるいは管理といった仕事を、他の会社に投げている場合があります。
その場合、中間にマージンが発生してしまい、
最終的には建築費用に上乗せされてくるので、建築価格を押し上げてしまうのです。
ローコストアパートの会社は多くの仕事を自社で行い、
中間業者に支払う費用を抑えていて、その分安くなっているのです。
3)ローコストアパートを建築する上での注意点
ところで、ローコストアパートを採用する上でも、やはり注意点はあります。
(1)想定よりも高くなってしまう場合もある
ローコスト住宅は坪単価が確かに安いのですが、
オプションとなる部材や機能もあります。
そして、オプションをたくさん付けていくと、
思わぬ高価な価格になる場合がありますので、注意が必要です。
(2)設備が普及タイプ品となる場合がある
住宅設備の多くは、「高級タイプ、中級タイプ、普及タイプ」のグレードに分かれます。
これは主に機能や素材によって違って来ます。
例えば、キッチンなどの場合だと、
スペックの高い物は人造大理石の様な素材を使いますが、
普及タイプの場合ですと、ステンレスのシンクになる…と言った具合です。
ローコストアパートの場合は主に「普及タイプのグレードの設備が中心」になるので、
場合によっては部屋まで安っぽくなってしまう場合もあります。
センスよく見せ方を工夫するなど、
ハウスメーカーさんや工務店さんとよく相談されながら建築を進めていってください!
4)まとめ
ローコスト住宅は、チープになってしまいがちなデメリットもありますが、
高利回りも期待できるメリットもあります。
建築費を極力下げることにより利回りも良くなるため、
特にこれから不動産投資をはじめる人には、もってこいの投資と言えるでしょう。
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