アパート建築の坪単価は、いったいいくらが適切なのか?その適切金額を考えてみた
アパート建築の坪単価を知りたい人も多いことでしょう。
アパート建築と一言で言っても、
広さやオプション、建築構造などで
料金は大幅に異なってきます。
「コストパフォーマンスが良い建築とはどういうものか?」
という点などは、興味深いのではないでしょうか。
今回は
「アパート建築の坪単価は、いったいいくらが適切なのか?その適切金額を考えてみた」
というタイトルで紹介していきます。
アパートの坪単価目安について
アパートの坪単価目安ですが
木造や鉄骨など構造によっても坪単価は大きく異なります。
また、ロフトや棚などオプションが増えるとその分当然単価も上がります。
一概の目安というのは難しい面もありますが
一般的なコストについて紹介していきます。
まずは平成29年度のアパート坪単価を紹介します。
「e-Stat」という政府統計ポータルサイトの
・政府統計名:建築着工統計調査
等を参考にした数字です。
平成29年度のアパート坪単価(平均)
木造:約55万円
鉄骨造:約82万円
鉄筋コンクリート造:約72万円
鉄筋鉄骨コンクリート造:約75万円
鉄骨造が鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリート造より高額な理由は
はっきりと分かりませんが、
鉄骨造のアパートは大手有名ハウスメーカーが多く手掛けているため
坪単価がアップしているのかも知れません。
広さや戸数によっても異なる
上記を見てわかる通り、建物の構造内容でも単価は全く異なってきます。
また、建物の広さや戸数でも単価は変わってきます。
まず広さですが単身アパートの場合
2階建て20戸くらいが理想です。
こうした建物だとコストの割合も良くなります。
戸数についても、少なすぎるよりもある程度多いと
コストの割がいいことが多いです。
地方の場合、土地に余裕があることも多いので
2階建てのアパートが多くみられますが、
都内だと土地が狭いケースが多いため、階数が多い建築物になりがちです。
階数が多いとコストも割高となります。
設備で異なる単価目安
最近はデザインに凝った物件も増えています。
「アパート建築は自分好みのデザインにしたい」という人も多いことでしょう。
デザインにより人気物件になる可能性もありますが
費用のかけすぎは要注意です。
ここではロフトなどのオプションについて紹介していきます。
2-1.都内はコストが高くなりがち
都内と地方ではアパート建築のコストがかなり変わってきます。
都内は高くなりがちです。
同じハウスメーカーを利用しても、
都内と地方では単価がまるで違うのが一般的です。
理由は都内の場合、限られたスペースを最大限に利用しようと
「ロフトや棚などオプション」をフル活用するパターンが多いためです。
2-2.ロフトなどのオプション
都内のアパートではロフト付きが多い傾向にあります。
一方、地方だとロフトなしのケースが少なくありません。
地方の物件は広さにも余裕があることが多く、
ロフトではなくベッドを使う人が多くみられます。
ロフトは収納スペースとしても便利です。
あるに越したことはありませんが、建築コストは高くなります。
ロフトとあわせて吹き抜けも必要なことが多いので、
その点でも坪単価は上がります。
アパート建築の現状
アパート建築は耐震をかねて鉄筋コンクリート造にするケースもありますが、
収益率の高さから木造を選択する人が多くみられます。
3-1.木造建築
坪単価の安さから木造建築は引き続き人気です。
アパートは木造が多く、マンションはコンクリート造が多くみられます。
耐震や騒音対策を考えると、コンクリート造がいいという人も多いかと思いますが、
アパート経営の目的は収益であり
結果的に収益率が高い木造建築アパートが一番多いです。
3-2.コンクリート造建築
アパートでもコンクリート造を選択する人が増えています。
耐震対策はもちろん、立地によっては高収益につながるケースもあります。
コンクリート造のアパートは、
木造よりも家賃設定を高くできることもあるためです。
収益も含めて検討してみましょう。
建設費用に含まれないコストも重要
アパート建設では、
建設費用に含まれていないコストについても知っておくことが重要です。
まずは土地代です。
土地代はコストが非常に高いケースも少なくないので、しっかり把握しておきましょう。
「造成費」や「外構工事」などについても、建設費用に含まれていません。
また、諸費用や、地盤改良工事等のその他経費が出るケースもあるので
環境等も調べたうえでコスト試算することをおすすめします。
さいごに
今回はアパート建設の坪単価について紹介してきました。
アパートの坪単価ですが、構造やオプション等によってもまるで違ってきます。
特に都内はコスト高になりがちなので
ネット上の坪単価だけで判断するのは危険です。
坪単価はハウスメーカーでも価格が異なります。
複数社の見積をとって、アパート本体の建設費だけではなく
その他の費用も含めて検討することが大事です。