アパートでサブリース契約をするメリットとデメリットについて
アパート経営で人気なのが「サブリース契約」です。
大手ハウスメーカーでも、盛んにサブリース契約を実施しています。
サブリースを検討している人は、
事前にメリット・デメリットについても把握しておきたいところです。
今回は「アパートでサブリース契約をするメリットとデメリットについて」
というタイトルで紹介していきます。
1)アパートでサブリース契約をするメリット
アパートでサブリース契約をするメリットは、いくつかあります。
ここでメリットについて紹介したいと思います。
1-1)空室リスクの回避
サブリースではアパート1棟ごとでの契約となり
空室についても心配する必要がありません。
仮に6部屋所有していれば、6部屋分の家賃を保証してくれるシステムとなっています。
アパート経営で空室をゼロにするのは、なかなか至難の業です。
「空室リスク」を回避したい人は、サブリースを活用するとよいでしょう。
1-2)家賃滞納リスクの回避
アパート経営では常に、滞納リスクがつきまとうもの。
家賃収入については、
サブリース会社経由で支払われるので
家賃回収の心配をしなくていいのが強味と言えます。
1-3)管理業務の一括依頼
サブリースの場合、入居者さまの募集から賃料回収や管理など、管理業務を一括依頼することができます。
これらについての労力が省かれるので、
サラリーマン大家さんにとっては心強い味方です。
大家経営の時間がなかなか取れない人は
サブリース契約を選択するのもおすすめです。
1-4)入居者トラブルの対処が不要
賃貸では、入居者さんが原因のトラブルが、けっこうな頻度にあります。
例えば騒音問題。
アパートは騒音が響きやすく、騒音トラブルは日常茶飯事です。
また、その他退去時のトラブルや、家賃対応トラブルもあります。
訴訟などになった場合、
当事者はサブリース会社となり、大家さんは責任を問われない場合が多いです。
この点もメリットと言えます。
2)アパートでサブリース契約をするデメリット
サブリース契約のデメリットについても、把握しておきたいところです。
ここではデメリットについて紹介したいと思います。
2-1)家賃収入が減少する
サブリースでは保証料というものがかかります。
家賃が仮に5万円で保証料が1万円だと4万円が収入となり、
本来の5万円より家賃収入は減少するという計算になります。
またサブリースの保証料は年数が経過すると変わってくるケースがあります。
10年を経過すると高くなるケースなどもあるのでその点はよく確認しましょう。
2-2)入居者さんを選べない
サブリースでは、
入居者募集をサブリース側が行うため入居者を選ぶことができません。
例えば高齢者や子供がいる世帯など
大家さんとしてお断りしたいケースもあるかもしれません。
その場合はサブリース会社と交渉が必要です。
基本的にサブリース会社の規則で運用されるため、
こうした注文はできないケースがほとんどです。
2-3)サブリース会社が倒産した場合
サブリース会社が倒産した場合、契約も破棄となります。
サブリースをもとに経営設計を立てている人は
設計が崩れることになりますが、この点も頭に入れておかなくてはなりません。
サブリース会社選びは倒産リスクを避けるために、なるべく大手を選ぶ
のが良いでしょう。
3)最後に
今回は、サブリース会社を利用するメリット・デメリットについて紹介してきました。
サブリース会社で特に注意してほしいのが、
ある一定の期間を超えると保証料が高くなる、家賃が減額されることがあるなど、
注意点がある場合です。
このことを知らずに契約してしまった人も少なくありません。
サブリースの活用は便利ですが
サブリースがなくても経営できる状態であることがベストですね。